校長あいさつ

　現代社会は、少子高齢化や過疎化、グローバル化の進展、価値観の多様化など、私たちの想像をはるかに超えるスピードで変化し続けています。こうした、予測困難な時代は「ＶＵＣＡ（ブーカ）の時代」とも呼ばれています。

　苫前中学校では、このような社会をたくましく生き抜き、将来は地域を支える力となる生徒を育てることを目指して、教科指導はもちろん、生活指導、生徒会活動、学校行事、特別の教科道徳、総合的な学習の時間など、さまざまな教育活動を通じて、生徒の成長を支えてまいりました。

　本年度も「校訓：主体的に学び　自他を尊重する15歳」を卒業時の目標とし、教職員での対話を重ねて、教育目標を「学び：好奇心をもち、主体的に学び続ける生徒」「安心：互いを認め、自分を大切にし、他者を大切にする生徒」としました。あわせて、生徒に身に付けたい力（育みたい資質・能力）を「学びに向かう力・人間性」「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」の3本柱として整理し、バランスよく育成してまいります。　

　また、「目指す生徒の姿」は、生徒の思いも反映させて「生徒が主役の学校」として生徒と教職員が一体となって、新たな学校づくりに取り組んでまいります。

　本年度は、統合から3年目の節目でもあります。今までの教育活動を振り返り、成果と課題を見つめ、次へのステップへとつなげていきたいと考えています。

　これらの目標を実現していくために、ご家族や地域の皆様と同じ方向を向きながら教育活動を進めてまいります。今後とも、本校の教育へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

　　　　苫前町立苫前中学校長　佐藤　美智子